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Column
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子供の便秘

真弓定夫先生
先にブログ『 赤ちゃんウンチの悪臭 』 にビックリ!!でご紹介させていただきましたが、自分ではまったく摂取したつもりはないのに体内にいったい何が入ってくるのかわからないご時世です。 ところで、母親業の大切な役目の一つは家族の「健康お守り番」です。さて、あなたのお子さん、お孫さんは大丈夫ですか? 東京・吉祥寺に、50年以上のキャリアをお持ちの一風変わった小児科医がおられます。真弓定夫先生です。先生は、ご自分の医院を開業されて以来35年間もクスリや注射を使用せず、不思議に病気を治してしまうのです。 その真弓先生に「子どもの便秘」についてご指導いただきました。
ママは我が家のホームドクター!
 「赤ちゃんは大人を超えている」カリフォルニア大学心理学教授アリソン・ゴプニックのこの言葉に私は心からの共感を覚えています。こうした赤ちゃんの高い 能力がもっとも発揮されるのは出生時です。それまで母親の胎内で母親に依存した生活を送っていた胎児には出生と同時にさまざまな試練が訪れます。産ぶ声と ともに呼気を出して外気を吸い込みます。胎便を出してから母乳を飲みます。
 ここでお気づきになったでしょうか。赤ちゃんは身体にとって好ましくない空気(炭酸ガスの多い呼気)を出してから、好ましい空気(酸素の多い吸気)を吸っているのです。
 好ましくない胎便を出してから、好ましい母乳を飲んでいるのです。
 健康を保つためには、ものを身体に入れることよりも、身体によくないものを体外に出すことの方が優先するのです。そのうち、食べものについて考えてみましょう。

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 優れた日本の伝統食文化は、昭和20年を境として大きく変革しました。それが、65年を経た現在に至るまで改善の傾向が認められていません。そのために、昭和20年以前にはみられなかったようなさまざまな病気が生み出され、考えられないほどの国民医療費の高騰を招いているのです。
 かつて、私どもが子どもの頃には、排便の習慣がしっかりとついていました。多くの家庭では、朝起きると、朝食前に排便をすませてから食卓を囲むのが常で した。起床時に出なくても、1日のうちに便(身体にとって好ましくない食物の残渣)を出すのが当り前のこととして配慮されていました。
 一方、食事については小食の習慣がついていました。「腹八分目(七分目)」「暖衣、飽食、病のもと」といった言い伝えが代々語り継がれていて、それによって心身ともの健康が守られていました。

 そのよい習慣がアメリカ占領軍(GHQ)の占領期間中(昭和20年~27年)に大きく変換されてしまいました。
 アメリカは太平洋戦争を通じて、日本民族の優秀性を知りました。それを劣化させるために、日本の優れた食文化の変革(欧米化)を試みました。そのために利用したのが、保健所・教育委員会・大学病院だったのです。
 それらの公共施設を使って、食に関して、七年間にわたって壮大なキャンペーンを張りました。そのキャッチフレーズは「大きいことはいいことだ」「蛋白質が足りないよ」というものでした。これが日本人の健康を損ねることにいかにかかわったかは明白です。
 終戦後、増加の一途を辿っている便秘の原因ははっきりしています。飽食の結果、腸管内の食物残渣が増えて十分にだしきれないことと、植物性食品にくらべて消化吸収の悪い動物性食品の摂取量が増加しつづけていることです。

 万病のもととなる便秘から身を守るためにはどうすればよいのでしょうか。まずは飽食(食べすぎ)をさけ、牛乳・乳製品・肉類などの動物性蛋白質の摂取を控える(もしくは、やめる)ことです。
 逆に、食物せんいを多く含んだ未精白の穀類・野菜・海草類などを積極的にとることです。食物せんいを多く含んだ食べものは噛みごたえのあるものばかりです。よく噛むことは消化をよくする唾液の分泌を高めて便秘の予防になります。

 発酵食品もしっかりとりましょう。味噌・醤油・納豆・豆腐などは人にとって最大の免疫器官である腸の環境を整えることに役立ちます。
 そして血行をよくするために筋肉を鍛える(よく噛み、よく手を使い、よく歩く)習慣を身につけましょう。
 以上のようなことに留意して、便秘することのないじょうぶな子どもに育てていただきたいものと切望いたします。

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【参考文献】  
医療情報システム開発センター 
「健やかな身体をつくる」(大蔵省印刷局)

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真弓先生は「日本の自然な食、自然な衣類、自然な住居、自然な生活リズムなど、生活環境さえ整えば子どもたちは自分で癒えていくのです。病気は医者が治す のではなく、子ども自身が治すもの。」との持論に基づいて、お父さんお母さん、子どもさんとの対話を主体に診療を続けてこられたのです。

そして、大切なのは知識ではなく、長年にわたって培われてきた知恵と環境づくりであることを優しくご指導くださり、「ママは我が家のホームドクター!」というべき優れたお母さんをたくさん輩出していらっしゃいます。
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